力学を意識して指圧やマッサージの施術中のベストポジションを知る！

指圧やマッサージをする時は、
力学を意識しておいた方が良いです。

それは
力は、出すという事ばかりを意識すると

どうしても
押す意識の方が強くなりがちだからです。

力学を意識しておく事は

体格が小さいセラピストほど、知っておくのが良いのです。

体格が小さいという事は
つまり、体重が軽いという事です。

それは、体格の大きな人に比べ
力の源になる量が元から少なく、不利だからです。

体格が小さいセラピストにとって
力学を常に意識しておく事は、必須と言っても良いほどでしょう。

力学的に意識して施術する事は
型に頼らないベストポジションを知る、手がかりとなります。

力学的に意識する（作用と反作用）

力学的に
作用と反作用を意識して施術する事で

マッサージをする時の、ベストポジションというものが理解出来るようになります。

人が行っている、
指圧やマッサージの施術を見ていると

立ち位置、
座る位置のおかしな人がいらっしゃいます。

ベストポジションを知るために必要な事というのは

押す(作用させる)という意識より
押し返される(反作用を感じる)という意識の方が、重要なのです。

押す意識しか持っていないと
自分が、おかしな位置に居ても、気付きません。

力加減は曖昧になって、
さらには関節を痛めてしまいます。(事故になる事も)

そうならないために必要な事、というのは

まず身体の力を一旦抜いて

軽く押してみた時に
どのような抵抗力（反作用）が

指先や関節、
身体全体に押し返されているのかという事を、素直になって感じてみる…。

といったような、練習が必要です。

反作用を受ければ、
身体は自然と傾いて、転ばないように受け止められる位置に動きますし

そういった型も取れるようになるのです。

力学を意識した施術をしたいなら、
まずは反復練習です。

自然と身体に覚えさせる
といった練習法が良いでしょう。

手と身体の感覚を鍛える訓練には、
空間を押す、といった練習も良いかと思います。

手を前に伸ばした時、
体幹はどのように動くのか？

また
手を下に降ろした時は、どうなるのか。

身体が
どのように動きたがっているかを知るためには

パントマイムや
太極拳などの動きをしてみるのも、良い練習になるでしょう。

指圧やマッサージで
力学をうまく使うにはまず、作用と反作用を意識する事です。

反復練習で
身体に自然と身に着けることで

常にベストポジションで
楽に、施術できる事を目指して行くのです。

伊原塾代表：伊原　秀紀
圧の法則～ソーステクニック・ボディケア

ソーステクニックは、体格に関係なく効率的かつ迅速に力を加える方法論です。