前関節の法則というのは
ソーステクニックの中では
ネジ締めの理論ともいいます。
前関節の法則の呼び名は
指圧やマッサージの施術時に
いつも
理想のポジションでは
施術できないことから、生まれた施術法です。
力(圧)を出す(作用させる)という事は必ず
同等の反作用が
自分の身体に返ってくる、という事です。
その反作用を受け止める所に
壁が存在するのが
一番の理想ポジションです。
(前述：壁の理論で圧(力を導く))
しかし
壁の理論で、いつも理想のポジションが取れる
という訳ではありません。
そんな時に使える方法が
前関節の法則＝ネジ締めの理論なのです。
前関節の法則=ネジ締めの理論とは
指圧やマッサージの時に使える
前関節の法則＝ネジ締めの理論とは
一体なんなのか？
工具のドライバーを手に持って
「ネジを締める動き」というのを
イメージしてください。
あなたは
とある一定のポイントに、居るとしましょう。
そこにはあらゆる方向から、
ネジが出ていると考えてください。
実際に、ネジを締める動きをしてみるのもいいです。
ネジを締めるためには
ドライバーをネジの溝に確実に差し込んで
ネジ自体に圧を加え込まないといけませんよね。
ネジに圧を加えないと、
ドライバーがグラグラ不安定になって、
固定出来ません。
それはつまり
ネジを支点にして、力を加えるということです。
そうしないと、
ネジは締まっていきません。
指圧やマッサージの時にもその動きを
身体を使って、再現するのです。
圧を加えるポイントが
身体の真正面にあったとすれば
押す方向は、
自分の身体に対して垂直です。
この場合は当然、
脇を閉めるポジションを取ります。
もしこれが、座位の様な状態であれば
脇は開かなければ、力(圧)は加えられません。
工具のドライバーを使った事がある人なら、分かるはずです。
前関節の法則とは
固定されている関節の
1～2つ前の関節を、動かすということです。
前の関節というのは
例えば
手の指関節が固定されているなら
手首や肘を動かすことによって
力を生み出すといった方法です。
前関節の法則で重要なのはネジを締める過程の動き
ベストポジションでない場合の施術には、
こういった
前関節の法則（ネジ締めの理論）などが有効です。
工具のドライバーを使った事がある人なら、分かる事でしょう。
実は
前関節の法則で重要になるのは
ネジを締める過程の動きなのです。
最初から
「締めた状態」や
「拡げた状態」で、押してはいけません。
ネジを締める動きをイメージしながら
身体で再現してください。
マッサージの学校や指圧の指導などで
「脇を閉めて押す」や
「身体の正中線から力(身体の中心)を出す」など
一般によく言われている理論は、
特定のベストポジションに自分が居る場合に通用する理論です。
あくまでも脇を閉めて良いのは
身体に対して垂直の方向に
上・下・真っ直ぐ押す時、または引く時のみです。
伊原塾代表：伊原 秀紀
圧の法則～ソーステクニック・ボディケア
ソーステクニックは、体格に関係なく効率的かつ迅速に力を加える方法論です。
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